教える時代はもう終わらせよ
「行儀よく座っていればいいのか」
著者のこの一言、自分も教職についたあと、ずっとつきまとっているモヤモヤとする部分だ。
アクティブラーニング、主体的、学び合いなどと子供達が個性豊かにの生き生きと学ぶ姿が思い浮かぶ中、現実の学校では「学習規律」「学校ルール」の尊重、「一斉指導」といった、周りとの同調が強いられる印象が強いのではないでしょうか。
また、全ての教育活動は「保護者への説明責任」を念頭に置くため、なにか意識の路線のズレすら感じます。
そんななか、ツイッターやブログ、最近ではユーチューブなどでも生産性高く、子供と教師もウィンウィンの関係になる革命的な指導法を発信する先生方が多いのはとても励みになり、刺激を受けています。
「けてぶれ」、「漢字指導法」、「学び合い」いずれも自分のわからないことを、自分なりに、また友達の力を借りて乗り越えるということなのかなと私は捉えました。
まず、自分の苦手に注目できるか。これは私たちが校長に「今年は算数の研究をします。毎日3桁までの足し算、引き算、またかけ算九九を先生方も練習してください!」と言われたらやりますか?やりませんよね。それは「自分はできるから」です。ても「265+826の計算の仕方を全員に分からせる活動を考えてきてください。」と言われたら、やるかもしれませんよね。それはやらないとできないかもしれないから。つまりわかることを何度も何度もやる時間が無駄だということを私たち大人は知っています。なら、子供もそうじゃないですか?
科学的な記憶術にアウトプットが効果的だということはもはや疑う余地はありません。では、なぜ課題を終えた子が、じっといい姿勢で待っていないといけないのでしょう。さらにいうと見た瞬間にわかる教科書の問題を。分からない子は困っているんです。
でも教師は一人なのです。終わったら余ったエネルギーを「教える」という方法でアウトプットすればいいのにと思うのです。
一見、立ち歩く子がいて、ざわざわしていて「大丈夫か。。。」と思われる光景も、それが当たり前だという世の中にこれからきっと変わっていくはずです。なぜなら、もうオランダなどでは、子供たちが教え合うなど当たり前となっている国が成功事例をたくさんあげ、評価を高くしているからです。
全国の“しなやかな心”を持つ教師たちが、小さなことからコツコツも改革をしていくと子供も教師もハッピーな日がくるのではないでしょうか?
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